2018年05月15日

FP1級通信添削.13の解答解説:国民健康保険制度の広域化に関する問題

前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

今回から、当勉強会で開催予定の「FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会」で使用する問題から、一部抜粋して出題します。
皆様から頂いた解答をもとに、私からも解説をお伝えしますね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会より、さらに改題
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2018年4月より、国民健康保険制度の財政運営の責任主体が、市町村から都道府県に変更され、「広域化」とも呼ばれる制度変更が実施された。
改正後の下記の記述が正しい場合は、〇を記入のうえ、FPの立場から一言程度の補足説明を加えてなさい。
記述が誤っている場合は、誤りの箇所を正しい記述に訂正しなさい。


「都道府県が保険者となることにより、国民健康保険の被保険者が支払う保険料は、各都道府県によって定められる標準保険料率が適用されて計算される。」


■お送りいただいた解答

誤り。保険料率は従来通り、市区町村によって異なるものであり、市区町村の標準保険料率を都道府県が決定する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

回答ありがとうございます。
この記述は「誤り」であっています。

広域化の施行により、国民健康保険の保険者は、市区町村から都道府県へと変更になりました。
でも被保険者に適用される保険料率は、これまで通り、市区町村によって決めることになっており、この点に変更はありません。
解説に記入いただいたとおり、この保険料率は市区町村によって異なります。

ただし、都道府県が「標準保険料率」を定めることになりました。
これは、各市区町村の保険料収入などの事情を考慮しつつも、統一的な方法によって試算した保険料率なのです。
各市区町村はこの標準保険料率を参考にしつつ、最終的な保険料率を決定する、というプロセスとなります。

標準保険料率はいわば参考情報であり、適用の強制力を持ちません。
でも、標準保険料率より高い料率を設定している市区町村を見ると、保険料率を高くせざるを得ない財源上の理由があるのかなー、と思ってしまいますね(笑)

さて、次の方の解答をご紹介します。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■お送りいただいた解答


広域化により、今後は同一の都道府県内の転居であれば、高額療養費の上限額の
支払いも前住所から引き継ぐことができるので、経済的な負担も軽減されます。
また、保険料支払いの窓口は、従来通り現住所のある市町村です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

回答ありがとうございました。
前の解答でご説明しました通り、この問題は「誤り」の記述となります。
詳細は、前の解答をご参照くださいね。

ご記入いただいた補足事項も、FP1級受験者が知っておくべき、大切な変更点ですよね。

もう少し正確に補足すると、高額療養費の多数回該当の回数引き継ぎ方式が変更になりました。
高額療養費の月数をカウントは、これまでは市区町村単位で行いましたが、改正後は都道府県単位で行うことになりました。
これにより、同一都道府県内の転居であれば、高額療養費の多数回該当の回数が引き継がれるので、0回にリセットされることもなくなります。
保険料支払い窓口のご説明も、あっていますね。これも覚えておきましょう。




最後に、今回いただいた一言コメントをご紹介します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この制度改正は9月の試験に出る可能性が高いと思いながら調べました。
学科だけでなく、協会実技でも出るような気がします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

4月に改正されたことですから、次の試験で出てもおかしくはありませんね。
出題されても、バッチリこたえられるよう、今のうちから調べて学んでおきましょう。
すでに各市区町村のホームページで、国民健康保険制度の変更について記載されています。そちらをくまなく読んで、試験に備えておきましょう。
9月のFP協会による1級実技試験でも、出るかもしれませんね!



今週は、お二人から解答をいただきました。
が、もっと回答者が増えてほしいです♪
お送りいただいた回答への細かいアドバイスもできますし、配信内容も拡充させられます。
自分のためにも、そして他の受検者にも役立つ取り組みですから、皆様からの回答をお待ちしています!


次回も、新制度・制度改正について出題します。
次回の問題は、明日に配信しますので、お楽しみに!
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●5/13(日) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
1級/CFPの方にとっては、確実に得点すべき基礎固めチェックができます!

●7〜8月(予定) FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会
●7〜8月(予定) FP技能士1級学科 総合力強化勉強会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●6/23(土) FP相談:価値観が違う夫婦の不安を解決するライフプランニング編
●6/23(土) FPなら知っておくべきお金の新制度&制度改正 勉強会

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
posted by FP勉強会スタッフ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会保険制度
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/183232162
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック