2019年03月15日

FP1級通信添削の解答解説.35:雇用保険の基本手当に関する問題

前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

 
出題した問題は、下記の通りでした。


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 2019年1月 FP2級学科試験 問4 改題
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「雇用保険における基本手当の基本手当日額は、賃金日額×給付率である」
この説明は正しいですが、専門用語の羅列であるため、一般の人には理解できない説明です。

そこで、それぞれの用語の意味も解説しながら、上記の「 」内の記述ををわかりやすく言い換えた説明文を作りなさい。

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それでは今回も、皆さんからお送りいただいた回答をご紹介しながら、解説をしていきますね。


■1人目の回答
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雇用保険で受給できる1日あたりの金額を基本手当日額という。基本手当日額は、賃金日額(被保険者期間として計算された最後の6か月間に支払われた賃金総額を180で除した金額)に給付率(賃金日額や離職日の年齢によって異なる)を乗じて求められる。
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解答ありがとうございました。
説明の基本的な流れはこの通りでよいでしょう。
給付率の説明では、賃金日額と離職日の年齢の2つで決まることを丁寧に説明できています。細かいですが、1級試験で突っついてきそうなところですね。

ひとつ補足しますと、「雇用保険で受給できる1日あたりの金額を基本手当日額」とありますが、雇用保険で支給されるもののすべてが、基本手当日額を基準にしているわけではないことを、おさえておいてください。
基本手当日額は、雇用保険の中でも失業に関する手当で使われる言葉です。
例えば、雇用保険における育児休業給付金の計算には、基本手当日額は用いません。
細かいところですが、意識はしておいてくださいね。


 
■2人目の回答
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雇用保険は失業や雇用継続が難しくなった場合に必要な給付を行う社会保険です。
基本手当は働く意思や能力のある人が求職活動をするときに給付されます。
離職前の2年間に通算12ヶ月以上保険料を払っていた方が対象です。
賃金日額はボーナスなどを除いて直近6ヶ月にもらった給与の合計を180で割ります。
これに、給付率をかけます。
給付率は賃金日額に応じて決まってます。
これが基本手当日額になります。
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解答ありがとうございました。
基本的な説明の流れは、この通りですね。

賃金日額には、賞与の額を除いて計算されることをしっかり指摘できています。
実は今回の2級試験では、これをわかっているかどうかが問われる内容でした。

給付率は、年齢によっても決まります。
先に書いた通りですが、ここも覚えておいてくださいね。

 
■3人目の回答
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雇用保険における基本手当は、被保険者が離職し、失業した場合に、求職
活動中の生活費を補てんする目的で支給されます。

基本手当日額とは、雇用保険で受給できる一日当たりの金額です。

基本手当日額=賃金日額×50〜80%(60歳以上65歳未満の人は45〜80%)
給付率は、賃金日額に応じて決定されます。

賃金日額とは、最後の6か月間に支払われた賃金総額(ボーナス等を除く)を
180日で割った金額です。例えば、最後の6か月間の賃金が1か月当たり
30万円の場合、「30万円×6か月分÷180日=10,000円となります。


「雇用保険における基本手当の基本手当日額は、賃金日額×給付率である」
を分かりやすく言い換えると

「雇用保険からもらえる一日当たりのお金は、最後の6か月間の給料が、
1か月当たり30万円の人(60歳以下)は、
10,000円×50〜80%=5,000円〜8,000円である」
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解答ありがとうございます。
計算例も含まれており、とても丁寧な説明になっていますね。
全体的には、この説明でよいでしょう。

ここまでの3人のご説明をもとに、みなさんも基本手当について少し細かい点も含めて、説明できるようになっておきましょうね。

 
FP試験を勉強中は、お金の制度を何となくイメージで理解されている方も多いことでしょう。
イメージで理解されていた方は、理解に正確さが不足していることに、この問題で気づかれたかもしれません。
普段の勉強では、このくらいの正確さを前提に進めると、1級試験で得点を取りやすくなっていきます。
この感覚を持ちながら、今後の勉強に励んでいただければと思います。


ちなみ基本手当日額には、上限と下限が定められており、毎年8月に改定されることも知っておいてください。
その他、給付率の詳細や、「賃金」とはそもそも何を指しているか、また実務上役立つ細かい情報は、すべてハローワークのサイトで公開されています。

ハローワークの基本手当のサイト:
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html

国が運営するサイトも、立派な試験対策教材になることも、知っておいてくださいね。
量・質ともに、市販テキスト以上の教材ですよ。

 
以上が、今回の解答&解説となります。
解答と同時にいただいた一言コメントは、後日ご紹介させていただきますね。

 
次回の問題は、後日改めて配信いたします。お楽しみに!
 

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  今後の勉強会の開催予定
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次の5月試験に向けた勉強会を、下記日程で開催します!
■3/21(木・祝) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会
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posted by FP勉強会スタッフ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会保険制度
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