2018年04月17日

FP1級通信添削.9の解答解説:信託商品に関する問題

前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

今回は、一般の人にはまだまだなじみが薄い、信託商品に関する問題でした。
皆様からお送りいただいた回答内容を踏まえて、解答と解説をお送りします。


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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問17(一部改題)
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各種信託商品の一般的な特徴に関する次の記述において、適切か不適切かを
答えなさい。
さらに、それぞれの信託商品が、誰のために、どんな課題を解決するために
用意されたものなのか、あなたがFPになったつもりで簡単に説明してください。


1) 暦年贈与信託は、信託設定時に委託者と受益者の意思確認が行われ、
毎年のあらかじめ決められた日に、自動的に受託者が受益者に一定額を
振込送金する信託である。


■お送りいただいた解答

不適切:親や祖父母等(委託者)が、信託銀行に金銭等を信託し、毎年一定額を
子や孫(受益者)に贈与する信託商品で、毎年贈与の契約を締結して、贈与税の
基礎控除110万円までを非課税とする信託商品である。
注意する点は、毎年委託者と受益者の贈与の意思が確認されてから指定の金額を
送金する点である。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

ご解答ありがとうございました。
暦年贈与信託についての基本的なご説明もいただきました。

そもそもこの選択肢誤りですが、「あらかじめ決められた日に、自動的に」という箇所が誤りです。
贈与の都度、贈与金額や贈与の時期を、贈与者と受贈者とで決定し、契約書に記載していく手続き内容となっているためです。
暦年贈与信託は、連年贈与契約に該当しないよう、顧客にアドバイスをして運用するのが通常です。

暦年贈与信託のメリットは、1回1回贈与があったことを客観的な証拠として残せること、金融機関からの連絡をもらったりアドバイスをもらいながら、毎年の確実な贈与を行えること、相続税対策に使えること、などがありますね。

なお、贈与税の非課税額が110万円であるため、贈与額を110万円までに抑える方が多いようです。
しかし信託制度としては、110万円以上の贈与も可能となっています。




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1) 暦年贈与信託は、信託設定時に委託者と受益者の意思確認が行われ、
毎年のあらかじめ決められた日に、自動的に受託者が受益者に一定額を
振込送金する信託である。


■お送りいただいた解答

不適切:これは贈与を受ける受益者の事務負担軽減のために設けられているが、
受取方法は振込みに限らない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

回答ありがとうございます。

「受取方法は振込みに限らない」とありますが、暦年贈与信託は金銭信託の一種であるため、銀行口座を用いて送金することを前提とした仕組みとなっています。
私も各銀行の暦年贈与信託商品を調べてみましたが、振込以外の方法で贈与もできると説明されているものは見つけられませんでした。
(実際にはもしかしたら存在するかもしれませんが、金融機関に個別に問い合わせるところまでは行っていません)




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3) 特定贈与信託は、委託者が拠出する信託財産について、受益者が特別
障害者の場合は8,000万円、特別障害者以外の特定障害者の場合は5,000万円を
限度に贈与税が非課税とされる。


■お送りいただいた解答

不適切:特定贈与信託は特定障害者の生活を安定を目的とする信託商品である。
受益者が特別障害者の場合は6,000万円、特別障害者以外の特定障害者の
場合は3,000万円を限度として贈与税が非課税となる。


■お送りいただいた解答

不適切:非課税限度額が異なる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

回答ありがとうございました。
この選択肢は、非課税制度の金額に誤りがある記述でした。
正しい非課税額は、解説していただいたとおり下記の金額です。

・特別障害者の場合は6,000万円
・特別障害者以外の特定障害者の場合は3,000万円

この特定贈与信託は、障害者の方がその後の生活を安定的に送ることを目的とした制度です。
障害者の子を持つ親が、この信託制度を利用するケースが代表的活用事例として挙げられています。

親が生きていれば、障害を持つ子の面倒をみることができますが、親が亡くなってしまったら、子は親に頼らず生計を立てていかなければなりません。
その財産を、親が生前に信託財産というかたちで贈与をし、親が亡くなったら金融機関から生活費を子に送金して、安定した家計管理を実現できるのがメリットとなる制度です。




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4) 後見制度支援信託は、被後見人の生活の安定に資することを目的に
設定される信託であり、信託財産は金銭に限定されている。


■お送りいただいた解答

適切:記述の通り。信託財産の払い戻しや解約をする場合は家庭裁判所が
発行する指示書が必要となる。


■お送りいただいた解答
不適切:信託財産は金銭に限定されない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

回答ありがとうございました。
答えがお二人で別れましたが、この選択肢の記述は適切であり、この文章の通りの説明で正しいです。

回答のポイントとなるのは、「信託財産は金銭に限定されている」という部分です。
金銭以外の信託財産は認められていません。
有価証券や不動産を直接信託財産とすることはできませんが、それを売却して現金化すれば、それを信託財産とすることはできます。

この後見制度支援信託は、判断能力が衰えてしまった被後見人が安定的に生活し続けられるよう、信託財産を金融機関が保護・管理してくれるのがメリットの制度です。




今回は3つの信託商品に関する問題を扱いましたが、本問で紹介されたもの以外にも信託商品には様々なものがあります。
それぞれの信託商品で、信託財産として「金銭のみが認められているもの」と「金銭以外も認められているもの」とがあります。

本問の暦年贈与信託と後見制度支援信託は、金銭のみが信託財産として認められています。
しかし特定贈与信託は、金銭以外に有価証券や換金性の高い不動産が、信託財産として認められています。
細かいところではありますが、商品ごとの違いも含めて、理解しておきましょう。




では最後に、いただいた一言コメントもご紹介します。

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私自身、この問題は試験本番では不正解でした(3を選択)。
手持ちのテキスト(オーム社)に載っていない問題でしたので、
色々調べて解答しました。 よろしくお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

調べていただきながら、回答をお送りいただきありがとうございました。
テキストに載っていない問題が続々と出題されるのが、FP1級学科試験の特徴でもあります。

分からない問題だったとしても、自分で調べることで多くのことを学べます。
例えば本問の信託商品については、各銀行のインターネットサイトを見れば、信託商品について詳しく説明しているページが見つかりますよ。
その記述内容が、試験対策に有益な知識となります。

なんといっても、自分で一生懸命調べたことは、記憶に残りやすいものです。
単に私の解答を読むだけよりも、自ら答えを探す活動のほうに、多くの学びと価値があります。

テキスト以外も活用して幅広くお金の学習をつづけていくことが、FP1級を乗り越える力に変わっていきますよ!
皆さんも、ぜひこの姿勢を持ちながら、この通信添削企画にお付き合いいただけると嬉しいです!

次回の問題は、明日に配信しますので、お楽しみに!
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●5/13(日) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
1級/CFPの方にとっては、確実に得点すべき基礎固めチェックができます!

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●4/22(日) 家計シミュレーションソフトで損をしない住宅購入・住み替えプランを立ててみよう
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posted by FP勉強会スタッフ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済・金融資産運用

2018年04月11日

FP1級通信添削.9:信託商品について知っていますか?

毎週恒例の、FP1級学科試験の通信添削です。

私から問題をお出ししますので、皆様からの積極的に解答をお待ちしています!
翌週に、皆様から頂いた解答をご紹介し、ご質問にもお答えしながら、正解と
解説をお届けします。
ラジオの読者投稿コーナーのような感じで、楽しみながら勉強しましょう!

CFP試験にも対応していますので、CFPを目指す方もご活用くださいね。
それでは、本日のお題となる問題は、こちらです。

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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問17(一部改題)
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各種信託商品の一般的な特徴に関する次の記述において、適切か不適切かを答えなさい。
さらに、それぞれの信託商品が、誰のために、どんな課題を解決するために用意されたものなのか、あなたがFPになったつもりで簡単に説明してください。


1) 暦年贈与信託は、信託設定時に委託者と受益者の意思確認が行われ、毎年のあらかじめ決められた日に、自動的に受託者が受益者に一定額を振込送金する信託である。



3) 特定贈与信託は、委託者が拠出する信託財産について、受益者が特別障害者の場合は8,000万円、特別障害者以外の特定障害者の場合は5,000万円を限度に贈与税が非課税とされる。



4) 後見制度支援信託は、被後見人の生活の安定に資することを目的に設定される信託であり、信託財産は金銭に限定されている。




【皆様からの質問、FP体験談、雑談など一言メッセージ(任意回答・何でもOK!)】



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(問題ここまで)━━━

今回は正誤問題に加えて、FP視点で簡単な説明を求める論述問題を付属しました。
これらの信託商品が活用されている事例をイメージして、答えてみて下さいね。
分からない場合は、自分なりに調べてみて回答をまとめ上げましょう!

来週に私からお送りする解答には、補足解説も付け加えて皆様の受験の後押しをしますので、積極的な回答をお待ちしています!


【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、上記の問題文中に解答を記入して送信して下さい。
メールの返信ボタンを押すと、メールの宛先が publisher.mag2.com のドメインになっている場合があります。
それでも、私のところにメールが届きますのでご安心ください。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、当勉強会の公式サイトのお問い合わせページから、メールで解答をお送りください。
メール本文に、上記問題文と解答をご記入の上、ご送信ください。
お問い合わせページ:https://money-study.net/contact.htm


皆様からの解答は、次の日曜日の23:59まで受付します。
解答とお返事の配信は、次の火曜日を予定しています。
もし分からない問題があっても、がんばって調べて答えを出してみましょう!
メールでいただいた皆様からの解答には、直接のお返事は差し上げませんが、
次回のメールマガジンにて解答、お返事を差し上げてます。



それでは、皆様からの積極的な解答を、お待ちしています!
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●5/13(日) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
1級/CFPの方にとっては、確実に得点すべき基礎固めチェックができます!

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●4/22(日) 家計シミュレーションソフトで損をしない住宅購入・住み替えプランを立ててみよう
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2018年02月27日

FP1級通信添削.3の解答:ETFとETNに関する問題

前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。
今回のお題となる問題は、こちらでした。

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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問18(一部改題)
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ETF(Exchange Traded Fund)およびETN(Exchange Traded Note)に関する次の記述のそれぞれについて、適切/不適切のいずれかを答えなさい。
なお、解答にあたり、FPの立場から一言程度の補足説明も加えてみて下さい。


1) ETFは、取引所の立会時間中、成行注文や指値注文による売買が可能である。


2) ETFは、現物取引による売買に限られており、信用取引による売買はできない。


3) ETNは、発行体である金融機関の倒産や財務状況の悪化等の影響により、価格が下落または無価値となる可能性がある。



【追加問題(余力がある方向けの任意回答)】

そもそもETNとは何かを、FPの立場から簡単に説明してください。
※これを説明できるかが、本問を得点する上での大きなポイントとなります!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(問題ここまで)━━━


それでは、皆様から頂いた解答を、ご紹介していきます。
最初の3つの問題に対する解答ですが、皆様ほぼ同じ内容を記載されていましたので、代表しておひとりの方の解答をご紹介します。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1)適切
2)不適切
3)適切

1と2のETF(上場投資信託)は、証券取引所に上場された投資信託で、通常の株式と同様に、指値注文や成行注文、信用取引が可能だからです。
3については追加問題で記載します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

正誤の正解は、上記の通りです。

1) について、ETFでは上場株式と同じように、指値注文や成行注文が可能です。
もちろん、すべてのETF銘柄で、指値注文や成行注文が可能です。

2) について、ETFは信用取引による売買も可能です。
ただし、全ての銘柄で信用取引ができるわけではなく、
・制度信用取引なら、取引所が選定した銘柄のみ
・一般信用取引なら、証券会社が対象と定めている銘柄のみ
 (実際のところ、大半の銘柄が対象です)
となっています。

ちなみに、これって、実際に証券口座を開いて取引されている方だと、体験として理解している基本事項になりますね。
実際に取引経験があるかどうかで、試験に対する答えやすさが変わってくる例といえるでしょう。


今回のお題では「解答にあたり、FPの立場から一言程度の補足説明も加えてみて下さい」という一文を追加してみました。
この問題文の内容を、あなたが誰かに口頭で質問されたときに「はい、そうです」「いいえ、違います」と短文で返すと、ちょっと愛想ないですよね。
FPとしての相談現場では、何かしら一言、追加の補足も含めて説明してあげることが多いかと思います。
↑に書いたような、ちょっとした一言で構いません。

みなさんも、その一言がパッと出るようになると、FPらしく振る舞えますよ♪
その観点も狙って、今後のお題でも、皆様からの一言補足説明を楽しみにしたいと思っています。


今回は、3) のETNについて、追加問題をお出ししました。
みなさん、「ETNってなあに?」と聞かれて、パッと答えられますでしょうか?
そのトレーニングもかねて実務力アップのため、ETNを直接説明する問題を今回追加してみました。

3人の方から解答をいただきましたので、いったんすべて、ご紹介しますね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■1人目の解答:

ETN(上場投資証券)は、発行体となる金融機関がその信用力をもとに、
価格が特定の指標に連動することを保証する債券です。

<リスク面>
発行体である金融機関の倒産や財務状況の悪化等の影響により、
ETNの価格が下落したり無価値となる場合がある。

<償還期間>
発行時点から償還期間定められていますが、通常の社債券のように
額面金額で償還されるわけではありません。

<分配金>
基本的に分配金はありません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■2人目の解答:

ETNとは指標連動証券のこと。ETFと異なり証券に対する裏付け資産が
ないため、発行体である金融機関の破綻時は元本保証なしとなる
リスクがある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■3人目の解答:

ETN→上場投資証券。発行体となる金融機関がその信用力をもとに価格が
特定の 指標に連動することを保証する債券。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みなさん、回答ありがとうございました。
基本的には、この説明の通りです。
私からちょっとだけ、補足しますね。

ETNはETFと言葉は似ていますが、金融商品としては全く別物です。

ETF:Exchange(取引所で) Traded(取引される) Fund(投資信託)
ETN:Exchange(取引所で) Traded(取引される) Note(債務証券=債券)

から分かるように、ETNは債券の一種といえます。
ですから、債券が持つ性質である「発行体の信用リスク」を持っているため、「発行体である金融機関の倒産や財務状況の悪化等の影響」によって価格が低下したり、無価値となるわけです。

例えば、TOPIXに連動するETNを考えてみましょう。
TOPIXを構成する銘柄が業績悪化となれば、TOPIXの指数は下落しますし、それに連動してTOPIXのETNの価格も下落します。
つまり、価格変動のリスクはETFと同等に保有しています。そのうえで、発行体の信用リスクも含まれるため、「ETFよりもリスクの高い金融商品」と呼ばれてしまうこともあります。

ところで、債券は一般的に、中途換金がしづらいものです。
ですがETNは、いわば「上場された債券」なので、一般的な社債より中途換金しやすく、値崩れも起こりにくい(流動性リスクが小さい)とも言われます。

ここまでの説明で「上場された債券」と表現してきましたが、厳密には「債券を、信託の仕組みをもとにして証券化したもの」が上場されたものとなっています。


ETNは、資産の裏付けがないという点も特徴ですね。
例えば投資家がETFを購入すると、そのお金は金融機関を経由して実際に金融商品を購入することになります。これを「裏付け」と呼んでいるわけです。
しかしETNの場合には、このように対象資産を買う必要がありません。買わなくてよいのです。

裏付け資産を買わないのに、どうして指標に連動させるの?という疑問がわくかもしれません。
これは単に「約束」しているだけです。
通常、額面100円の債券が「償還時に100円を支払う」のを約束しているだけなのと同じように、ETNは「指標と同じ価格で償還・中途換金する」のを約束しているだけなのです。
だからこそ、発行体の財務状況が悪化すると、この約束が果たされない可能性が高まることになるのです。


ちなみに、現時点で上場されているETNの一覧は、下記の日本取引所のサイトで確認できます。
なんとなく、デリバティブの香り漂う銘柄が多いですが・・・(笑)
http://www.jpx.co.jp/equities/products/etns/issues/01.html


本日の解説は以上です。次の問題は、明日にお送りしますね!
また、いただいた一言コメントは、今週どこかで別途ご紹介のうえ、私からもコメントをお返ししたいと思っています。

今後も、この過去問通信添削の企画に、気軽に参加してくださいね。

3月に開催するガイダンス会も、まだまだ参加者募集中です!
合格者の方から、合格までの体験談をお話しいただくパネルディスカッションもありますので、ご都合付く方はぜひお越しくださいね!
詳細は、下記をご覧ください。
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●3/17(土) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●3/23(金) FP相談やってみよう:投資の損失で老後不安を抱えた相談者編
●4/22(日) 家計シミュレーションソフトで損をしない住宅購入・住み替えプランを立ててみよう
●4/22(日) 金融商品販売でなく、顧客から報酬をいただく資産運用ビジネスにチャレンジしよう

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
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2018年02月21日

FP1級通信添削.3:ETFとETNに関する問題

みなさま、こんにちは。
FP技能士1級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

恒例のFP1級学科試験の通信添削の企画、第3回目です。
今後、週に1問のペースで配信と添削をしていきますね。

この企画を通して、1級の学習ポイントをしっかりおさえていきましょう!
そして、難関1級で高得点を狙うための視点・取り組みを、身につけましょう!
CFP試験にも対応はしていますので、CFPを目指す方もご活用くださいね。

私から問題をお出ししますので、皆様からの積極的に解答をお待ちしています!
ラジオの読者投稿コーナーのような企画だと思っていただけると嬉しいです。
翌週に、皆様から頂いた解答をご紹介しながら、正解と解説をお届けします。

黙々とした受け身の勉強では、つまらないし気持ちを維持しにくいですよね。
全員で楽しみながら、1級・CFP対策と、金融知識の向上を目指しましょう!

それでは、本日のお題となる問題は、こちらです。


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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問18(一部改題)
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ETF(Exchange Traded Fund)およびETN(Exchange Traded Note)に関する次の記述のそれぞれについて、適切/不適切のいずれかを答えなさい。
なお、解答にあたり、FPの立場から一言程度の補足説明も加えてみて下さい。


1) ETFは、取引所の立会時間中、成行注文や指値注文による売買が可能である。


2) ETFは、現物取引による売買に限られており、信用取引による売買はできない。


3) ETNは、発行体である金融機関の倒産や財務状況の悪化等の影響により、価格が下落または無価値となる可能性がある。



【追加問題(余力がある方向けの任意回答)】

そもそもETNとは何かを、FPの立場から簡単に説明してください。
※これを説明できるかが、本問を得点する上での大きなポイントとなります!



【一言メッセージ(質問、言いたい事、FP体験談、なんでもOK!任意回答)】



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(問題ここまで)━━━



今回から、解答しやすいように、解答欄をなくして問題文中に書き込んでもらう方式にします。詳細は、下記の通りです。


【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、上記の問題文中に解答を記入して送信をして下さい。
メールの返信ボタンを押すと、メールの宛先が publisher.mag2.com のドメインになっている場合があります。
それでも、私のところにメールが届きますのでご安心ください。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、当勉強会の公式サイトのお問い合わせページから、メールで解答をお送りください。
メール本文に、上記問題文と解答をご記入の上、ご送信ください。
お問い合わせページ:https://money-study.net/contact.htm

■その他
皆様からの解答は、次の日曜日の23:59まで受付します。
メールでいただいた皆様からの解答には、直接のお返事は差し上げませんが、
次回のメールマガジンにて解答、お返事を差し上げています。
解答とお返事の配信は、次の火曜日を予定しています。



それでは、皆様からの積極的な解答を、お待ちしています!
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●3/17(土) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●2/17(土) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
●3/23(金) FP相談やってみよう:投資の損失で老後不安を抱えた相談者編

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
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2017年06月21日

金融オプションの基礎から応用まで学べる勉強会のご案内です

みなさま、こんにちは。
FP技能士1級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

少し先になりますが、7/22(土)に金融のオプションについて基礎から応用まで学べる勉強会を開催します。
今回は、そのご案内となります。

FP1級試験でも、オプションに関する問題はたびたび出題されていますよね。
オプションはとっつきにくい印象がありますが、実は日常生活の中で頻繁に触れている概念でもあるのです。
この勉強会では、身近な事例と関連付けて、オプションの性質やメリット、そして損得判断について理解できる内容で進めます。

当日は、下記の流れで進めていく予定です。

●オプションとは何か 〜身近な事例と関連付けて〜
●他の金融商品にはない、オプションの特長と損得判断
●オプションの用語の理解
●オプション価格(プレミアム)が値上がり/値下がりする原理
●FP1級/CFPのオプション問題を、スラスラ解いてみよう
●オプションが組み込まれた金融商品の理解
●最後に交流会

縁遠かったオプションが、とても身近なものに感じられ、さらに金融商品を深く分析できるスキルも身につきます。
ご興味をお持ちになりましたら、ぜひご参加ください。

勉強会当日の詳しいご案内と、参加申し込みは、下記公式サイトよりよろしくお願いいたします。
http://money-study.net/high/session/170722.htm

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●7/9(日) 高校生向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
高校生向けの金融教育の授業を実際に体験いただき、それをマネすれば
あなたが若い世代への金融教育を行える立場になれる!という企画です。

●7/22(土) 身近な事例から学ぶ、金融オプションの正体と損得判断
FP試験でも出題される、金融のオプションを基礎から学びます。
この1日で、CFP/1級技能士レベル相当のオプション知識が得られます。

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/schedule.htm
※パソコン・スマートフォン両対応のサイトです。

posted by FP勉強会スタッフ at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済・金融資産運用