2018年09月07日

FP1級通信添削.27の解答解説:株式累積投資に関する問題

先週の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。
1級試験が近いこともあり、過去問をもとにした問題を出題中です。

 
お題となった問題と、皆さんからいただいた解答をご紹介します。
まずは1問目から。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2017年9月実施の1級学科試験 問19を改題
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問題1:下記の文章の(  )に当てはまる適切な言葉を記入しなさい。
なお(  )の中に最初から書かれている文字は、解答しやすくするためのガイドであるため、すべて削除してから正しい言葉を記入しなさい。


■お送りいただいた解答

株式累積投資は、一般に、毎月( 1万 )円以上( 100万 )円未満で設定した一定の金額を、( 1,000 )円単位で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
株式累積投資を利用して株式を買い付けた場合、当該株式が単元株数に達するまでは、分配金は( 持ち株数に応じて分配(配当)される。もっとも,基本的には自動的に再投資されることが多い )。
また、買い付けることができる銘柄の種類は( 取扱証券会社が選定した銘柄の範囲内となり,その選定銘柄は取扱証券会社によって異なるが,10,20種類以内で複数の銘柄を選択することが可能 )である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


解答いただき、ありがとうございます。
解答のポイントは、しっかり押さえられていますね。
単元株数未満であっても、分配金が再投資される仕組みになっている点を、おさえておきましょう。
また、買い付けできる銘柄は、証券会社ごとに個別に定められています。

銘柄の種類や数も、証券会社ごとに差があり、20以上の銘柄を扱える証券会社もありますよ。
実際に株式累積投資を利用するときには、自分が希望する銘柄があるかどうかを、チェックするとよいでしょう。

続いて、2問目の解説にいきますね。


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問題2:
上記の文章のほかに、株式累積投資を利用する場合の特徴や注意点があれば、記入しなさい(自由記述方式)

■お送りいただいた解答

・通常の単元株取引では多額の資金が必要になる銘柄でも,株式累積投資を利用すれば少額の資金で株式を購入することが出来る。
・継続的に買い付けを行った結果単元株数に達した場合,株式の名義が証券会社から購入者へと変更になる。
・株式累積投資を利用して株式を購入した場合,株式の名義人は取扱証券会社の株式累積投資口名義となり,株主としての権利の行使は取扱証券会社が行い,購入者は議決権の行使について取扱証券会社に対して指図することは出来ない。
・ドルコスト平均法(値動きのある金融商品を毎月一定金額で購入することにより,価格が高いときには少なく,価格が安いときにはより多く購入していく方法)をすることによって、1単位あたりの平均購入金額を結果的に低くすることが出来る。
・取り扱っている証券会社が限定的で,原則として大手証券会社の支店取引のみとなっているため、ネット取引をすることが出来ない。
・売買手数料が割高となっている。また,売買手数料とは別に口座管理料が必要となる場合もある。
・毎月決められた日に買い付けられる反面,自分のタイミングで購入することが出来ない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━

回答ありがとうございます。
いくつも特徴を挙げていただきました。

回答の中で1か所だけ補足をいたしますが、議決権の行使についてです。
単元株未満の場合は、株式累積投資の利用者(投資家)は、議決権を行使することができません。
ただし買い付け株数が単元株を超えた場合は、その単元株の名義を投資家に書き換えることで議決権行使が可能になる証券会社もあれば、そのような名義書き換えがなされない証券会社もあります。
このような取扱いになっている点を、知っておいてくださいね。

それ以外の点は、記載いただいた内容でよいと思いますし、この内容が次回の1級試験で出る可能性もありますね。
皆さんも、しっかりおさらいしておきましょう!

 
試験当日を挟むため、今後しばらくの期間、通信添削の企画はお休みします。
再開時は、おそらく次の9月試験を改題して、より一層学びが深まる内容で進行したいと思います。

いよいよ試験当日が目前に迫ってきましたね!
最後まであきらめずに、知識の整理と繰り返しの学習を続けていただき、合格を勝ち取りましょう!

皆様の合格を、心よりお祈りしています!
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・11月中旬予定 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会
・12月末頃予定 FP技能士1級学科 頻出重要ポイント対策勉強会

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試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
■10/21(日) 家計シミュレーションソフトで家計と保険の見直しをやってみよう
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2018年09月04日

FP1級通信添削.27:株式累積投資に関する問題(再び)

毎週恒例の、FP1級学科試験の通信添削です。
FP1級試験の点数アップにつながる問題を、毎週出題しています。

皆様からお送りいただいた解答をもとに、翌週に正解と解説をお届けします。
ラジオの読者投稿コーナーのような感じで、皆様からの質問にもお答えします。
CFP・1級実技にも対応していますので、楽しみながら勉強していきましょう!

試験が近いこともあり、過去問をベースとした問題を配信していきます。
過去問をそのまま出題はせず、1級受験者にとってプラスアルファの学びにつながる「ひとひねり」を加えています。

 
先週に問題を配信しましたが、回答がとても少なかったため、解答の期限を今週木曜まで延長します。
今回の問題は、過去に1級と2級で出題された問題をベースにしています。
また、今回が9月試験前の、最後の通信添削企画となります。
合格に向けてもう一歩、知識の拡充を目指しましょう!
皆様からの解答を、お待ちしています!

それでは、本日のお題となる問題は、こちらです。

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 2017年9月実施の1級学科試験 問19を改題
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問題1:下記の文章の(  )に当てはまる適切な言葉を記入しなさい。
なお(  )の中に最初から書かれている文字は、解答しやすくするためのガイドであるため、すべて削除してから正しい言葉を記入しなさい。

株式累積投資は、一般に、毎月(  )円以上(  )円未満で設定した一定の金額を、(  )円単位で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
株式累積投資を利用して株式を買い付けた場合、当該株式が単元株数に達するまでは、分配金は(   〜として取り扱われる)。また、買い付けることができる銘柄の種類は(    )である。



問題2:
上記の文章のほかに、株式累積投資を利用する場合の特徴や注意点があれば、記入しなさい(自由記述方式)



【皆様から質問、一言コメントがあればお書き下さい(任意回答・何でもOK!)】



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


過去にも出題されている、株式累積投資についての出題にしました。
2級試験で出題された問題を組み合わせて、改題しています。

最低でも問題1にはチャレンジしてほしいです。
問題1は、過去問の焼き直しアレンジ問題です。

ただ、過去問の範囲だけで学習すると、応用がききません。
そこで余裕がある方は、問題2にも挑戦してみて下さいね。
問題2に対しても言葉が出るようになれば、未知の出題にも対応しやすくなりますよ!

 
皆様からの解答は、来週月曜の23:59まで受け付けています。
来週に私からお送りする解答解説には、細かい観点で正しい点、誤りの点など補足アドバイスも付け加えてお伝えします。
1級の学習をサポートしてもらえる機会は、たいへん貴重ですよ!

 
この問題に即答できない場合は、調べながら解答いただいてもかまいません。
この機会に学びを深めていきましょう。
皆様からの解答を、お待ちしています!

【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、上記の問題文中に解答を記入して送信して下さい。
メールの返信ボタンを押すと、宛先が publisher.mag2.com ドメインになっている場合がありますが、私までメールは届きますのでご安心下さい。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、下記お問い合わせページからメールで解答をお送りください。
メール本文に、上記問題文と合わせて解答をご記入の上、ご送信ください。
お問い合わせページはこちら:https://money-study.net/contact.htm
 

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  今後の勉強会の開催予定
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■9/30(日) ポートフォリオ理論・低リスク高リターンな国際分散投資
(FP1級・CFPの資産運用の問題に対応しています)

■10/21(日) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう

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2018年08月30日

FP1級通信添削.27:株式累積投資に関する問題

毎週恒例の、FP1級学科試験の通信添削です。
FP1級試験の点数アップにつながる問題を、毎週出題しています。

皆様からお送りいただいた解答をもとに、翌週に正解と解説をお届けします。
ラジオの読者投稿コーナーのような感じで、皆様からの質問にもお答えします。
CFP・1級実技にも対応していますので、楽しみながら勉強していきましょう!

試験が近いこともあり、過去問をベースとした問題を配信していきます。
過去問をそのまま出題はせず、1級受験者にとってプラスアルファの学びにつながる「ひとひねり」を加えています。

 
それでは、本日のお題となる問題は、こちらです。

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 2017年9月実施の1級学科試験 問19を改題
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問題1:下記の文章の(  )に当てはまる適切な言葉を記入しなさい。
なお(  )の中に最初から書かれている文字は、解答しやすくするためのガイドであるため、すべて削除してから正しい言葉を記入しなさい。

株式累積投資は、一般に、毎月(  )円以上(  )円未満で設定した一定の金額を、(  )円単位で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
株式累積投資を利用して株式を買い付けた場合、当該株式が単元株数に達するまでは、分配金は(   〜として取り扱われる)。また、買い付けることができる銘柄の種類は(    )である。



問題2:
上記の文章のほかに、株式累積投資を利用する場合の特徴や注意点があれば、記入しなさい(自由記述方式)



【皆様から質問、一言コメントがあればお書き下さい(任意回答・何でもOK!)】



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


過去にも出題されている、株式累積投資についての出題にしました。
2級試験で出題された問題を組み合わせて、改題しています。

最低でも問題1にはチャレンジしてほしいです。
問題1は、過去問の焼き直しアレンジ問題です。

ただ、過去問の範囲だけで学習すると、応用がききません。
そこで余裕がある方は、問題2にも挑戦してみて下さいね。
問題2に対しても言葉が出るようになれば、未知の出題にも対応しやすくなりますよ!

 
皆様からの解答は、来週月曜の23:59まで受け付けています。
来週に私からお送りする解答解説には、細かい観点で正しい点、誤りの点など補足アドバイスも付け加えてお伝えします。
1級の学習をサポートしてもらえる機会は、たいへん貴重ですよ!

 
この問題に即答できない場合は、調べながら解答いただいてもかまいません。
この機会に学びを深めていきましょう。
皆様からの解答を、お待ちしています!

【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、上記の問題文中に解答を記入して送信して下さい。
メールの返信ボタンを押すと、宛先が publisher.mag2.com ドメインになっている場合がありますが、私までメールは届きますのでご安心下さい。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、下記お問い合わせページからメールで解答をお送りください。
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■8/30(木) 金融オプションの仕組みと損得を、身近な事例でスッキリ理解!
(FP1級・CFPのオプション問題に対応しています)

■9/30(日) ポートフォリオ理論・低リスク高リターンな国際分散投資
(FP1級・CFPの資産運用の問題に対応しています)

■10/21(日) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう

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2018年07月03日

FP1級通信添削.20の解答解説:REITに関する問題

先週の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

今後しばらくは、前回5月に行われたFP技能士3級と2級の試験問題から、1級受験者向けにアレンジして出題していきます。

今回も、皆様から解答をいただきました。
解答を呼びかけましたら、今週は3名の方から回答をいただきました!
どうもありがとうございます。

先週いただいた解答は1名でしたので、先週比+200%(+2名)です!!
投資のリターンでも、これくらいほしいものです(笑)

皆様から頂いた解答をご紹介しながら、私からも解説をお伝えしますね。
今回は2つの問題を出題しましたが、1つ目の問題は全員同じ回答でしたので、その中からお一人を代表してご紹介します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2018年5月実施 FP技能士3級 実技(FP協会) 問6を改題
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
下記資料のREITについて。

<資料>
KX不動産投資法人
 REIT価格:203,000円
 1口当たり純資産:236,000円
 1口当たり分配金(年間予想):8,000円


(問1)
KX不動産投資法人の分配金の予想利回りはいくらか、計算しなさい。


■お送りいただいた解答
KX不動産投資法人の分配金の予想利回りについて
不動産投資の分配金は株式でいう配当金のことですので、
利回り(%)=1株当たり配当(分配)金/株価×100ですので、
KXの分配金利回り=8,000円/203,000円×100≒3.94%
となります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


解答ありがとうございます。答えは3.94%で正解です。
REITの分配金予想利回りを求める場合は、1口当たり純資産ではなく、REIT価格のほうで計算をします。
REIT価格は、投資家が実際にお金を投じるときの価格(株で言うところの株価)なので、こちらの方を使用して計算するのです。

では次に、2つ目の問題です。
お一人目の解答をまずはご紹介します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(問2)
1口当たり純資産と、REIT価格のそれぞれについて、簡単に説明してください。
(投資に興味を持つ人が、この2つは何がどう違うの?と疑問に思うことが
 あります。その人に説明するつもりで、答えを書いてみてください)


■お送りいただいた解答
・1口当たり純資産
決算短信でよく見る簿価ベースでの純資産(簿価ベースの資産から負債を引いたもの)を簿価純資産と呼ばれます。それを発行済投資口数(株式でいう「株数」)で割ったものを言います。
※ 1口当たり純資産=(簿価ベースの資産―負債)/発行済投資口数

・REIT価格
REIT価格は投資口価格と呼ばれ、株式でいう株価のことを言います。


ちなみに市場で取引されている投資口価格=REIT価格(株式でいう「株価」)に発行済投資口数 (株式でいう「株数」) を乗じた価格を時価総額と言い、
価値を評価する際の指標になります。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


解答ありがとうございます。
1口当たり純資産と、REIT価格の両方の説明をしていただきました。
この説明は正しいものですが、両者の違いが何なのか、という観点での説明を
もう一言追加すればベターですね。

というのも、そもそも1口当たりの純資産の額=REIT価格、として投資信託は
スタートしますよね。
REITはインデックス連動型ETFと同じく、資産の裏付けがあり
その資産を小口化して投資家に投資してもらうものですからね。
そのように、投資初心者向けには説明もされています。

その両者が、どうして異なる金額となってしまうのでしょうか・・・
という点について触れられると、すばらしいです。

でもヒントになることを書いていただいています。
それは解答中にある「将来の成長に対する期待」という概念です。
1口当たり純資産には、将来の成長に対する期待は加味されていません。
一方で、REIT価格には、この期待が加味されていますよね。


では、次の方の解答を見てみましょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1口当たり純資産とは、保有する不動産などの総資産から負債を引いたものを
純資産額といいます。それをさらに投資口の発行口数で割ったものが一口
当り純資産額です。
一口当り純資産額は投資家が保有する投資口一口が持つ資産価値を表しています。
一口当たり純資産額と実際の投資口の時価とを比較することで、投資口の
価格が割安であるのか、割高であるのかを分析することができます。
株式投資の評価指標であるPBRをREITでも同じように使うことができます。

PBR(倍)=REIT価格÷1口当たり純資産

203,000円÷236,000円=0.86倍


REITとは、通常個人では不可能な大型不動産への投資を細分化した証券にして、
個人でも小口で不動産投資ができるようにしたものです(不動産投資信託)。

不動産価格が上昇するとREITが保有する不動産の価格上昇を通じて、
REITの価値を高めることになり、REIT価格は上昇する傾向があります。
逆に不動産価格が下落するとREIT価格は下落する傾向があります。

賃料相場が上昇するとREITが保有する不動産からの賃料収入増加を通じて、
REITの価値を高めることになり、REIT価格は上昇する傾向があります。
逆に不動産の賃料相場が下落するとREIT価格は下落する傾向があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


解答ありがとうございます。
こちらの解答も、それぞれについてご説明いただいている点はバッチリです。
ですがやはり、両者の違いにあたる点についてもう一言いただけると
すばらしいです。

REIT価格と1口当たり純資産とを、PBRの概念を使って説明できているところは
とても重要なポイントですね。

ちなみに、不動産価格が上昇すると(賃料相場が上昇しても不動産価格の上昇につながります)、REIT価格だけでなく1口当たり純資産も増加しますよね。
だとすれば、ますますこの両者の違いは何だろう?と考えるほどに疑問に思うかもしれませんね。
そういう疑問を説明できるくらいのスキルが、1級試験であると望ましいです。

それでは最後の方の解答をご紹介します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
保有する不動産などの総資産から負債を引いたものが純資産額です。
純資産額を、投資口の発行口数で割ったものが1口当たり純資産額です。

REIT価格は、株式と同じように、投資家の需要と供給により変動します。
より多くの投資家が購入すれば、価格は上昇します。その一方で、より多くの投資家が売ろうとすれば、価格は下落します。
不動産市況、不動産賃貸市場の動向、金利や経済見通し、運用成績に対する期待など、様々な要因の影響を受けます。

1口当たり純資産額とREIT価格を比較することで、投資する価格が割安であるのか、割高であるのかを考える上でひとつの参考資料となります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━


解答ありがとうございます。
需要と供給という言葉が出ましたが、これを「REITの持つ本来的な資産価値と関係なく」という説明が入っていると、より本質的な説明になりますね。

例えば、資産価値が下落して純資産額が1%減少したとします。
そうすると結果的に1口当たりの純資産額も1%下落するわけですが、そのREITを誰も売り買いしなかったとしたら、REIT価格は変わらないままとなりますよね。
こうなると、1口当たり純資産額とREIT価格との間に乖離が生じ、割安・割高という概念が生まれます。

本来、投資信託は1日1回基準価格を算出します。
この基準価格は、純資産額に基づくものです。
しかしREITとして上場すると、証券の売り手と買い手との需給に基づて決まった時価(=REIT価格)で、投資家は売買を行うことになり、純資産額(=基準価格)からの乖離が生じるわけです。

これはREITに限らず、株式指標に連動するETFについてもいえることです。
ETFは手数料が安いといわれていますが、純資産価格より割高な価格で買うと、連動指標よりも低いリターンしか得られない結果になることもあるので、実は注意が必要なのです。
この純資産額とREIT価格(ETF価格)との差を、専門用語で「トラッキングエラー」とも言います。

REITやETFは上場によっていつでも取引可能になる(流動性が高まる)のがメリットといわれています。
しかし、純資産額とのズレという価格変動リスクが新たに生まれてしまうデメリットもあるのです。

ちょっと話が長くなりましたが、こういう視点でお金の世界を見れるようになれば、投資信託にまつわる様々な問題が出ても対応できるようになりますね。
1級の金融資産運用の問題は、深く突っ込んだ出題も見られます。
学びの視野を広げながら、合格できる力を高めてくださいね!

また、ちょっと難しいことをわかりやすく伝えることも、FPとして大切なスキルです。
自分の言葉で説明する練習も、積んでおくとよいですね。
1級実技試験では、自分の言葉で説明することが求められますから。


それでは明日に、次の問題を配信します。
お楽しみに!!
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■7/22(日) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会
■7/29(日) FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会
■8/19(日) FP技能士1級学科 頻出重要ポイント対策勉強会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
■7/26(木) ライフプランソフトを活用し、FP相談の質と満足度を高めよう

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2018年06月19日

FP1級通信添削.18の解答解説:つみたてNISAに関する問題

先週の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

7/29(日)に、「FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会」を開催します。
この勉強会で使用する問題から、一部抜粋して出題しています。

今回も、皆様から解答をいただきました。
その解答をご紹介しながら、私からも解説をお伝えしますね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7/29(日)開催のFP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会より、さらに改題
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2018年1月より、積立型の少額投資非課税制度(以下「つみたてNISA」と表記)の制度が開始された。
改正後の下記の記述について、正しい場合は〇を記入のうえ、一言程度の補足説明を加えてください。
記述が誤りの場合は、誤りの箇所を正しい記述に訂正しなさい。


「NISA口座の保有者が新たにつみたてNISA口座で運用を始める場合、NISA口座で運用中の金融商品を、つみたてNISA口座へ移管することはできないため、NISA口座で運用中の金融商品を売却しなければならない。」


■お送りいただいた解答
×

一般NISAとつみたてNISAの両方を同時に利用することはできず、どちらか1つを選択する必要がある
一般NISAからつみたてNISAへ、つみたてNISAから一般NISAへの口座変更は、1年ごとに行うことができる。

今年すでに「一般NISA口座」で金融商品を購入している場合は、今年中は「つみたてNISA口座」で金融機関の購入を行うことはできませんが、翌年なら可能です

「一般NISA口座」から「つみたてNISA口座」へ利用を変更しても、その後、金融商品の新規購入ができなくなるだけで、「一般NISA口座」は非課税口座として残ります

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━━━━

解答ありがとうございました。
この問題の正解は「×」ですね。ご記入いただいた解説も正しいですね。

一般NISAとつみたてNISAは、1つの年で両方の口座を開くことはできません。
いずれか一方だけの開設しかできないのです。
ですので、この両者を切り替えたい場合は、翌年1月1日をもって切り替えることになります。

では、つみたてNISAに切り替えた後、それまで一般NISAで購入した金融商品はどうなるかについて、説明します。
それまで利用していた一般NISAの口座は、引き続き存続します。
問題文に「つみたてNISA口座へ移管することはできないため」とありますが、この部分の記述は正しく、つみたてNISA口座へ移管する(金融商品を移動させる)ことはできません。

なお、一般NISA口座で運用中の金融商品は、引き続き運用が続きます。
非課税の取り扱いも、続きます。
したがって問題文中の「NISA口座で運用中の金融商品を売却しなければならない」という記述は誤りです。売却する必要はありません。

ただし、5年間という非課税期間が終了すると、再び一般NISA口座にロールオーバーすることはできません。
売却するか、特定口座に移管するか、の選択となります。



以上が本問の解説です。
本問のように、口座の切り替えに関するルールもいろいろ定められていますが、証券会社のホームページなどに記載がありますので、そちらにも目を通しておくとよいでしょう。
それも、1級FP試験対策の立派な教材ですよ!

こういった制度改正を、集中的に学べるのが7/29(日)に開催する「FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会」です。
制度改正を幅広く学べますので、次の試験で得点アップを狙う方は、ぜひご参加くださいね。

この勉強会の詳細と参加申し込みは、下記URLよりお願いいたします。
https://money-study.net/1fp/session/



今回いただいた一言コメントは、後日ご紹介させていただく予定です。
次回からは、少し趣向を変えて、先月5月に行われたFP技能士3級と2級の試験から出題します。
もちろん、そのまま出題はせず、1級受験者向けに改題しますよ(笑)
次の問題は、明日に配信しますので、お楽しみに!
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■7/22(日) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会
■7/29(日) FP1級新制度&制度改正事項 徹底対策勉強会
・8月(予定) FP技能士1級学科 総合力強化勉強会

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FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
■6/23(土) FP相談:価値観が違う夫婦の不安を解決するライフプランニング編
■6/23(土) FPなら知っておくべきお金の新制度&制度改正 勉強会
■7/26(木) ライフプランソフトを活用し、FP相談の質と満足度を高めよう

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