2018年04月10日

FP1級通信添削.8の解答解説:事業者向け賠償責任保険に関する問題

前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。

今回は、あえて記述式の問題にしてみました。
4つの選択肢からもっともらしい1つを選ぶというスキルではなく、人に説明できるスキルを要求する問題でした。

ちょっと難しいと感じられたかもしれませんね。
そのせいもあってか、いただいた回答は少なかったですが、今回も回答を送っていただいた方の内容を踏まえて、解答と解説をお送りします。


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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問14(一部改題)
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1) 看板業者が、看板の取付け工事中に誤って工具を落とし、通行人を負傷させた場合に、通行人に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって生じた損害は、どのような保険で補償できるか、答えなさい。
また、その保険の概要についても簡単に説明しなさい。


■お送りいただいた解答

請負業者賠償責任保険が使えます。
請け負った工事を行うために、所有、使用、または管理している施設がもとで
他人に危害や損害を与えて、賠償責任を負った場合に使用できます。
自社側の損害には使用できません。


■お送りいただいた解答

この損害は請負業者賠償責任保険で補償されます。この保険は被保険者が
請け負った工事中に工事遂行に起因して第三者の身体または財物に損害を
与え、被保険者に法律上の賠償責任が発生した場合に補償するもの。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━


解答ありがとうございました。請負業者賠償責任保険についての記述ですね。
工事などの請負業務において、第三者に損害を与えた場合の賠償責任を補償してくれる保険です。
対人と対物の両方の賠償責任に備えることができます。

FP1級試験では、さまざまな事業者向けの保険の出題があります。
イメージがわきにくい場合はインターネットで検索して、いろいろな保険会社で販売されている保険商品を見比べてみることをお勧めします。
試験対策テキストよりも、情報がまとまっていてわかりやすく掲載されていて、参考になりますよ。

実際に調べてみると、同じ請負業者賠償責任保険であっても、保険会社によって保障範囲に微妙な差が見られたり、保険料にも違いがあることもわかります。

この請負業者賠償責任保険で支払われる保険金を私も調べてみましたが、個人向け自動車保険の対人賠償と同額の保険金であっても、保険料はずいぶんと高いですね。
事業向けの保険であること、また交通事故と比べて事故率が高いからなのかな、と思います

たびたびニュースでも、工事現場の看板が落下して下を歩いている人にぶつかったり、クレーンが横転する事故が報じられています。
工事現場での事故は大きな損害を生むものですから、多少保険料がかかっても、保険でカバーするニーズはあるのでしょうね。
もちろん、事故を起こさないようにお仕事をしていただくのが、一番大切なことですけれどね。

では、次の問題の解答を見てみましょう。


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2) 自動車整備工場が、整備工場内で火災が発生し、顧客から預かった自動車を損傷させた場合に、顧客に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって生じた損害は、どのような保険で補償できるか、答えなさい。
また、その保険の概要についても簡単に説明しなさい。


■お送りいただいた解答

受託者賠償責任保険の一種である自動車管理者賠償責任保険が使用できます。
自動車を預かる業を行っているものが、自動車を傷つけたり、盗難等で返却できなくなった時に自動車の持ち主に対しての賠償責任をカバーしています。


■お送りいただいた解答

この損害は自動車管理者賠償責任保険で補償されます。この保険は被保険者である自動車整備業者が業務として顧客けら車を預かった際に被保険者の施設内において顧客の車を汚損、毀損、滅失等の損害を与え、被保険者に法律上の賠償責任が発生した場合に補償するもの。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

こちらの問題も、回答をいただきありがとうございました!
自動車管理者賠償責任保険の説明で、あっています。

自動車管理者賠償責任保険は、受託者賠償責任保険の自動車版といったところでしょうか。

受託者賠償責任保険は、顧客から預かったものに対する汚損、盗難、紛失等の損害を補償してくれます。
しかしこの保険は、自動車を取り扱う事業や、旅館業など、一部の事業は補償の対象外となっています。

そこで、その事業に特化した保険として、自動車を預かる事業においては「自動車管理者賠償責任保険」がその役割を担っているのです。
別の保険となっている理由は、損害額や事故の頻度が、他の事業と比較して大きいからなのでしょうかね。



では最後に、いただいた一言コメントもご紹介します。


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★保険関係の問題は、とても苦手です。
今回の問題は、ネットで調べて答えてみたのですが
事業者向け保険には、様々な種類があって複雑ですね。
合っているかどうかも??ですが、
調べてみる良い機会になりました。
ありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ここまで━━━

保険の業界で仕事をしている人でなければ、なかなかこのような事業者向けの保険について知る機会はありませんよね。
この機会に、知らない保険に出くわしたら、積極的にインターネットで調べてみて下さい。

各保険会社が出している保険商品に触れることも、1級試験対策になります。
インターネットでこれらのページを見ることができますが、試験対策テキストよりも情報量が多く、企業向けの保険を体系的に学ぶこともできます。

FP1級学科試験では様々な事業者向けの保険が出題されますが、幸いなことに深いところを突いてくる問題は少ないです。
広く事業者向けの保険を知っていることが、得点アップのコツですよ。
このように試験対策テキストだけでなく、外部のサイトも積極活用して、1級合格に必要な知識を拡充していってくださいね!


次の問題は、明日に配信しますので、お楽しみに!
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●5/13(日) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
1級/CFPの方にとっては、確実に得点すべき基礎固めチェックができます!

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
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2018年04月04日

FP1級通信添削.8:事業者向け賠償責任保険に関する問題

毎週恒例の、FP1級学科試験の通信添削です。

私から問題をお出ししますので、皆様からの積極的に解答をお待ちしています!
翌週に、皆様から頂いた解答をご紹介し、ご質問にもお答えしながら、正解と
解説をお届けします。
ラジオの読者投稿コーナーのような感じで、楽しみながら勉強しましょう!

CFP試験にも対応していますので、CFPを目指す方もご活用くださいね。
それでは、本日のお題となる問題は、こちらです。

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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問14(一部改題)
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※論述式の問題に改題しています。


1) 看板業者が、看板の取付け工事中に誤って工具を落とし、通行人を負傷させた場合に、通行人に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって生じた損害は、どのような保険で補償できるか、答えなさい。
また、その保険の概要についても簡単に説明しなさい。


2) 自動車整備工場が、整備工場内で火災が発生し、顧客から預かった自動車を損傷させた場合に、顧客に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって生じた損害は、どのような保険で補償できるか、答えなさい。
また、その保険の概要についても簡単に説明しなさい。



【皆様からの質問、FP体験談、雑談など一言メッセージ(任意回答・何でもOK!)】



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(問題ここまで)━━━

今回は、思い切って論述解答形式にアレンジしました。
雰囲気で正誤を答えるわけにはいかず、理解が伴っていないと答えを書けません。
頭の中にある理解を、簡単にまとめて説明してみて下さいね。
分からない場合は、自分なりに調べてみて回答をまとめ上げましょう!

来週に私からお送りする解答には補足解説も付け加え、皆様の受験の後押しをしていきますから、積極的な回答をお待ちしています!


【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、上記の問題文中に解答を記入して送信して下さい。
メールの返信ボタンを押すと、メールの宛先が publisher.mag2.com のドメインになっている場合があります。
それでも、私のところにメールが届きますのでご安心ください。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、当勉強会の公式サイトのお問い合わせページから、メールで解答をお送りください。
メール本文に、上記問題文と解答をご記入の上、ご送信ください。
お問い合わせページ:https://money-study.net/contact.htm


皆様からの解答は、次の日曜日の23:59まで受付します。
解答とお返事の配信は、次の火曜日を予定しています。
もし分からない問題があっても、がんばって調べて答えを出してみましょう!
メールでいただいた皆様からの解答には、直接のお返事は差し上げませんが、
次回のメールマガジンにて解答、お返事を差し上げてます。



それでは、皆様からの積極的な解答を、お待ちしています!
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2018年02月20日

【FP1級通信添削 解答解説】保険法の規定に関する問題を解いてみよう![追加]

みなさま、こんにちは。
FP技能士1級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

昨日に、保険法に関する問題の解説をお送りしましたが、締め切り直前にもうおひとりから回答をいただきましたので、ご紹介しますね。


━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【問題の答え(必須回答)】
a)→ 適切
b)→不適切
c)→不適切
d)→不適切

【なぜその答えなの?の簡単な説明(任意回答)】
b)→「自発的に判断して」が?。自発的申告義務から質問応答義務へ変更となっているため。
c)→5年でなく3年が正しい
d)→「保険金受取人は」でなく、「被保険者は」が正しい

【一言メッセージ(質問、言いたい事、FP体験談、なんでもOK!任意回答)】
前回はアドバイスありがとうございました。
毎週問題のメールをいただけると、勉強が疎かになってしまいそうなときも
勉強を続けなくては、と意識づけになりそうです。
3月のガイダンス以降も、もし可能であれば8月の法改正の勉強会前に、
1級の目標者での集まりを5〜6月あたりに企画していただけないでしょうか?

━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


解答だけでなく、説明までしっかり書けていましたね。
どうもありがとうございました!

この通信添削企画が、勉強の意識づけになれば、私としてもうれしいです。
1級の方向けの集まりを5〜6月ごろにとのことですが、どんな企画があったらみなさん嬉しいでしょうか?
1級受験の方に、どんなニーズがあるのか探っていきたいと思っています。
私のほうでもいろいろ考えてみますが、皆様からの企画のリクエストも、受け付けます!(笑)

次回の通信添削問題は、明日に配信しますね。お楽しみに!
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●3/17(土) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●2/17(土) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
●3/23(金) FP相談やってみよう:投資の損失で老後不安を抱えた相談者編

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
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2018年02月19日

【FP1級通信添削 解答解説】保険法の規定に関する問題を解いてみよう!

みなさま、こんにちは。
FP技能士1級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

前回のFP1級通信添削の問題の解答と解説をお届けします。

今回は少し難しい問題だったこともあり、解答を送っていただいたのは3名だけでした。
3名とも、解答自体は正しかったのですが、補足説明の内容がちょっと惜しい、と感じました。
それでは皆様の答えをご紹介しながら、プラスアルファの内容も含めて、お送りしていきますね。

今回のお題となる問題は、こちらでした。


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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問10(一部改題)
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保険法に関する次のそれぞれ記述について、適切・不適切のいずれかを答えなさい。

(a) 保険法は、保険契約と同等の内容を有する共済契約についても適用対象となる。

(b) 保険契約者または被保険者になる者は、生命保険契約の締結に際し、保険事故の発生の可能性に関する重要な事項について、自発的に判断して保険者に対して申告しなければならないとされている。

(c) 保険金受取人が保険金を請求する権利および保険契約者が保険料の返還を請求する権利は、時効により5年で消滅するとされている。

(d) 保険金受取人は、保険契約者と信頼関係が損なわれるような重大な事由が生じた場合や親族関係が終了した場合に、保険契約者に対し、その保険契約を解除することを請求することができるとされている。

                     (問題 ここまで)
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それでは、皆様から頂いた解答を、ご紹介していきます。
では、最初の方の解答です。



━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(a) 保険法は、保険契約と同等の内容を有する共済契約についても適用対象となる。

 → 正解だと思います。保険法は同等内容別の共済契約についても適用されると思います。


(b) 保険契約者または被保険者になる者は、生命保険契約の締結に際し、保険事故の発生の可能性に関する重要な事項について、自発的に判断して保険者に対して申告しなければならないとされている。

 →保険契約の告知事項について、真実を申告する義務があると思います。よって不正解だと思います。


(c) 保険金受取人が保険金を請求する権利および保険契約者が保険料の
返還を請求する権利は、時効により5年で消滅するとされている。

 →3年で消滅だと思います。よって不正解だと思います。


(d) 保険金受取人は、保険契約者と信頼関係が損なわれるような重大な
事由が生じた場合や親族関係が終了した場合に、保険契約者に対し、
その保険契約を解除することを請求することができるとされている。

 →被保険者しか請求できないと思います。よって不正解だと思います。

━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


丁寧な説明をいただき、ありがとうございます。
(a)(c)(d)の説明はこの通りであっていますが、(b)の説明について補足します。

保険の告知について、真実の告知をすることはその通りです。
ただ、この選択肢が問いかけていたのは、契約者・被保険者側が

・自発的に重要事項を申告する必要はなく
・保険会社から聞かれた重要事項だけに回答すればよい

ということなのです。

この保険法が制定される前は、前者の「自発的告知」が求められてしました。
しかし当時、保険金を請求する時点になって、
「そういえば保険契約の際、●●●について告知しませんでしたよね。だから告知義務違反により保険金はお支払いできません」
のようなやりとりを経て、いわゆる保険金不払いの問題が起こったことがありました。

保険の専門家でない素人が、保険会社が重要と考える判断事項まで理解して告知をするというのは、かなり無理があることです。
なので、この保険法制定により「自発的告知」から、保険会社から聞かれたことだけ答えればよい「質疑応答告知」に改められたのです。

このような背景を含めて理解しておくと、忘れにくくなって便利ですよ!

では、次の方の解答を見てみましょう。



━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【問題の答え(必須回答)】
a適切 b不適切 c不適切 d不適切

【なぜその答えなの?の簡単な説明(任意回答)】
a 全て対象
b 質問応答義務が適切
c 保険金請求権と保険料変換請求権の行使可能年数は異なる
d 保険金受取人にその権利はない。解除は保険会社と保険契約者との関係である
━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



(a)は共済も対象なので適切ですね。
(b)の質疑応答義務についても理解されていますね。
(c)ですが、保険金を請求する権利も、保険契約者が保険料の返還を請求する権利も、いずれも同じで3年ですね。「5年」という記述を「3年」に直すと正しい文章になります。

さて、(d)について、もう少し詳しく見ていきましょう。
この選択肢は「保険金受取人」を「被保険者」に直すと正しい文章になります。

「保険金受取人にその権利はない」は正しいです。
「解除は保険会社と保険契約者との関係である」という記述について、もちろん保険会社と保険契約者との間で契約解除も行えるようになっています。告知義務違反をしたときには、保険会社側から契約の解除をしますし、契約者が解約を申し出ることもできます。

この選択肢が問いかけていたのは、「被保険者も、(条件付きですが)契約の解除ができる」ということなのです。

この選択肢は、暗黙的に契約者と被保険者が異なることを前提としています。
契約者と被保険者が異なるとき、その保険契約を成立させるためには、被保険者の同意が必要です。

なぜ同意が必要なのかといえば、皆さんも被保険者の立場に立って考えてみるとわかります。
これをお読みのあなたが、ある保険の被保険者だとします。ところが、自分が知らないところで保険契約が締結されており、契約者も保険金受取人もあなたの知らない人。
この状況、不気味に感じますよね?
あなたが死亡することで、知らない誰かが大金を得るわけですから。
保険金詐欺事件の土壌にもなってしまいます。

だから被保険者は、契約者と保険金受取人が誰かを理解したうえで、それでも被保険者になってよいと判断したら、その保険契約に同意をします。そこまですることで、保険契約はようやく成立するのです。

ところが、その同意を経て保険契約が成立しても、本選択肢にあるように被保険者の立場から見て「保険契約者と信頼関係が損なわれるような重大な事由が生じた場合や親族関係が終了した場合」には、もはや保険契約に同意できない(自分が死ぬことで「他人」になった人にお金が渡ることは遠慮したい)と感じることもあるでしょう。
そのような状況下では、被保険者が保険契約の解除を申し出ることができると、保険法で定めらたのです。

ちょっと長くなりましたが、保険法成立の背景に、こんなストーリーがあることも知っておいてくださいね。ここまで踏み込んで理解しておけば、忘れにくく応用も聞きやすくなりますから。

では、最後の方の解答です。



━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【問題の答え(必須回答)】
a) 適当
b),c),d) 不適当

【なぜその答えなの?の簡単な説明(任意回答)】
a)保険法2条1に共済も含むとあるから
b)保険法37条本文に事実の告知をしなければならないとあるから
c)保険法95条1に消滅時効が3年と書いてあるから
d)保険法57条本文および3に保険受取人ではなく、保険者は、生命保険契約を解除することができるとあるから

【一言メッセージ(質問、言いたい事、FP体験談、なんでもOK!任意回答)】
保険法96条もあるのに1問しか出ないとか許してください。
常識的に考えてすぐ答えは出たのですが、実際どこに書いてあるのか調べてみましたが合っているのかな?
Cについてだけはこの前ある保険の説明会があったときに調べてから参加した経緯
があったのでここだけは自信があります。
━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



保険法の条文を調べていただいたのですね。ありがとうございます。
調べていただくとわかるように、本問の答えはすべて、保険法の中に書かれています。
(保険法の問題だから、当たり前なのですけれど〜)

保険法を完璧に理解するのが、勉強としては最高レベルではありますが、現実にはそこまで難しいでしょう。
でも、保険についてわかりやすく説明した資料は、いくつかあります。

例えば、生命保険文化センターには、保険法の中でFPにとって重要となるポイントを抜粋したページがあります。
下記ページになりますが、これを一通り読めば、本問を十分に解答できます。
http://www.jili.or.jp/knows_learns/law/index.html
しかも、インターネットで無料で見られる教材なのが、いいところですね。

各選択肢の解説は、すでに記載のとおりですので、そちらをご参照くださいね。
ちなみに選択肢(d)は、保険法57条ではなく、58条のほうについて問う問題になっています。ご参考まで。



最後に、下記のコメントもご紹介します。

━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【一言メッセージ(質問、言いたい事、FP体験談、なんでもOK!任意回答)】

過去問だけでなく、創作問題もいただければありがたいです。

━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

実は今後、会場に参加者が集まって行う1級学科対策の勉強会の開催を企画予定です。
そちらでは過去問を基本的に使用せず、私のほうで作る問題を使って進行します。

ただ、こちらで行っている通信添削では、基本的に過去問を取り扱い、皆さんの学習の幅を広げ、深みをもたせる効果を狙っていきたいと思っています。
今回・前回の問題でもそうでしたが、過去問で正解を出せたとしても、各選択肢の内容を深く理解できいないケースも多く見られます。
なので、皆さんの学習不足の点をあぶりだし、そこを補強するコメントを私が書くことで、皆さんの学びの質を高められます。
そうすることで、今後の1級試験で、過去問をアレンジした問題や、初出題となる問題が出題されても、対応できる力をつけることができます。
この点については、3/17(土)に行うガイダンス会でもコッテリお伝えしていきますね。

話が少しそれましたが、この学習の狙いを考えると、過去問を使うのが皆さんにとってもやりやすいと感じています。
なので、今後も過去問を使いながら、皆さんの学習の補強に努めていくことを、ご了承いただけますと幸いです。


本日の解説は以上です。次の問題は、明日にお送りしますね!

今後も、この過去問通信添削の企画に、気軽に参加してくださいね。
皆さんの解答を、他のどこでも得られない奥深い学びに、私が変えていきますから!
今後とも、よろしくお願いいたします。

1か月後に開催のガイダンス会も、まだまだ参加者募集中です!
合格者の方から、合格までの体験談をお話しいただくパネルディスカッションもありますので、ご都合付く方はぜひお越しくださいね!

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●3/17(土) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。
●2/17(土) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
●3/23(金) FP相談やってみよう:投資の損失で老後不安を抱えた相談者編

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
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2018年02月13日

【FP1級通信添削】保険法の規定に関する問題を解いてみよう!

みなさま、こんにちは。
FP技能士1級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

こちらで毎週、FP1級学科試験の通信添削の企画を行っています!
1級の学習ポイントをしっかりおさえるとともに、難関1級で高得点を狙うための視点・取り組みを身につける機会をご提供しようと思い、この企画を始めています。
CFP試験にも対応はしていますので、CFPを目指す方もご活用ください。

私から問題をお出ししますので、皆様からの積極的に解答をお待ちしています!
翌週に、皆様から頂いた解答にコメントを入れる要領で、正解と解説をお届けしていきます。

単に受け身の勉強をするだけでは、つまらないし気持ちを維持しにくいですよね。
なので、私と皆さんとで双方向のやり取りの中で、全員で楽しみながら1級対策・金融知識の維持につなげていこうと思い、この企画をやっていくことにしました。
ラジオの読者投稿コーナーのような企画だと思っていただけると嬉しいです。、

ではさっそく、始めましょう!
本日のお題となる問題は、こちらです。


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    2018年1月 FP技能士1級学科 基礎編 問10(一部改題)
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保険法に関する次のそれぞれ記述について、適切・不適切のいずれかを答えなさい。

(a) 保険法は、保険契約と同等の内容を有する共済契約についても適用対象となる。

(b) 保険契約者または被保険者になる者は、生命保険契約の締結に際し、保険事故の発生の可能性に関する重要な事項について、自発的に判断して保険者に対して申告しなければならないとされている。

(c) 保険金受取人が保険金を請求する権利および保険契約者が保険料の返還を請求する権利は、時効により5年で消滅するとされている。

(d) 保険金受取人は、保険契約者と信頼関係が損なわれるような重大な事由が生じた場合や親族関係が終了した場合に、保険契約者に対し、その保険契約を解除することを請求することができるとされている。

                     (問題 ここまで)


━━━ ↓解答欄ここから ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【問題の答え(必須回答)】


【なぜその答えなの?の簡単な説明(任意回答)】


【一言メッセージ(質問、言いたい事、FP体験談、なんでもOK!任意回答)】


━━━ ↑解答欄ここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【解答方法】
■メールマガジンをお読みの方:
このメールに返信のうえ、下記の解答欄にご記入の上、送信をお願いします。
メールの返信ボタンを押すと、メールの宛先が publisher.mag2.com のドメインになっている場合がありますが、それでも私のところにメールが届きますのでご安心ください。

■ブログ、facebook、ツイッターなどでこの問題をご覧の方:
お手数ですが、当勉強会の公式サイトのお問い合わせページから、メールで解答をお送りください。
メール本文に、上記解答欄の様式をコピー&ペーストしていただき、解答をご記入の上、ご送信ください。
お問い合わせページ:https://money-study.net/contact.htm

■その他
皆様からの解答は、来週日曜日の23:59まで受付します。
メールでいただいた皆様からの解答には、直接のお返事は差し上げず、次回のメールマガジンにて解答、お返事を差し上げます。
あらかじめご了承ください。



皆様からの積極的な解答を、お待ちしています!
皆様から頂いた解答をもとに、翌週に正解と解説をお届けしますね。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今後の勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2018/3/17(土) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会

<姉妹サイト:FPスキル実践活用勉強会のご案内>
●2018/2/17(土) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
試験勉強で得た知識を発揮し、FPの実務力を高める内容を扱っています。
FPの方、FPを目指す方が集まる懇親会もあります。

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/1fp/session/
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